初等科NEWS

理科授業での電子黒板の利用

2017年03月10日

初等科では今年、電子黒板を使った授業をテーマに、研究授業をしています。理科室に備え付けの電子黒板を使った3年生の理科授業の様子をご紹介します。

 3年生は、今、「もしも原子が見えたなら」という単元を学習しています。
 一通りの学習を終えたところで、「もしも原子が見えたとしたら、わたしたちのまわりにある空気は、どのように見えますか」という質問をしました。これは、学習の初めの質問と同じです。
 子どもたちは学習内容や経験を元に、空気の分子の様子を想像して絵を描きました。それをタブレットPCで写真に撮り、電子黒板に映し出し、意見を発表し合いました。学習前と比べて、正しいイメージを持てていることが分かりました。

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続いて、空気の分子運動のシミュレーション動画を見せました。

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大画面の中で激しく飛び回り衝突し合う空気の分子の動きを見ながら、子どもたちは、「やっぱり窒素分子が多い。」「二酸化炭素分子を見つけた!」「ヘリウムはめったに出てこないけど、時々見つかった。」などと発言し、空気の分子のイメージを膨らませることができました。

館山 理科の学習

2015年05月29日

4年生は、5月20日から22日に館山へ行きました。ここでの理科学習をご紹介します。

館山では、海に関わる学習をします。
潮だまりには生物がたくさんいます。磯遊びでは、これを捕まえて浜辺に簡易水族館を作りました。
簡易水族館を見ると、アメフラシやイソガニなどの友達が見つけた生物を見ることができました。


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また、貝を拾って持ち帰りました。これは授業の中で和名と学名を調べ、気に入ったものを選んで標本にします。この標本は、初等科祭で展示します。

星の観察では、水平線まで広がる空を見ることができました。天候に恵まれ、充実した学習ができました。

理科・家庭科 大根の収穫と調理実習

2014年12月19日

 6年生は、12月初めに大根を収穫しました。理科の学習として例年行っているものです。9月初めに種をまき、3回の間引きを行った後は、病虫害の発生もほとんどなく、適度な日照と降水など、天候にも恵まれて、順調に生育しました。根も葉も立派に育った大根を1人1本ずつ収穫し、家庭に持ち帰りました。

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 次に、この大根を使って、家庭科の調理実習を行いました。内容は、大根の葉と根をすべて使うエコクッキングです。
 根は、皮ごと千切りにして、カニ風味かまぼこ、ポン酢、鰹節、のりで味を調え、サラダにしました。
 葉は、細かく刻み、電子レンジで加熱した後、あくを抜き、豆腐・白みそ・練りごま・砂糖とあえて、白あえにしました。

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 理科の学習としての大根の栽培は、家庭科や給食にもリンクしています。今回は給食の食材として使ってもらい、全校にぶり大根を提供しました。

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お皿の向こう側のぶりの上に、
煮含めた大根がのっています。


 この取り組みについては、学習院広報第91号にも掲載されました。
http://www.gakushuin.ac.jp/ad/kikaku/koho/
から「第91号」をクリックし、開かれたeBookの12ページを指定すると、ご覧いただけます。


4年生 理科 ものとその重さ

2013年12月13日

 4年生は、理科で、「アルコールと水を混ぜたときの体積と重さ」について学習しました。

 アルコールと水とを同量混ぜると、わずかながら体積が減少するという興味深い現象が見られます。そのとき重さはどうなるかを考える場面です。

 まずは、自分の予想を立て、それをノートに書いてみます。
 次に、予想を発表し合ってみると、自分とは異なる考え方をする友だちがいることにも気付きます。これもノートに書いていきます。

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 そうして、話し合いを進め、それぞれの予想がはっきりしてきたところで、実験をして確かめてみました。すると、体積は減少しても重さは変わらないということがわかりました。

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 不思議に思った子どもたちは、その理由を知りたくなり、次の学習への興味が高まったようです。


6年生理科~コンデンサーと電気

2013年03月01日

 6年生最後の単元の「電気の利用」では、手回し発電機を使って、発電のしくみや電気の利用効率について学んできました。

 この日は、蓄電について学びました。

 ほとんどの子どもが、コンデンサーの存在を知るのが初めてです。まずは電池とコンデンサーと豆電球をつないで、コンデンサーに電気がためられることを確かめました。

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 次に、手回し発電機でコンデンサーに電気をためると、その手ごたえはどうなるのか、予想を立てたうえで実験しました。

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 「電気がたまっていくと電気が流れにくそうだから、手ごたえは重くなるだろう」と予想した子どもは、予想に反して軽くなっていく手ごたえに、驚いていました。

 エネルギーの問題は、次世代を担う子どもたちにとっても、重要な課題です。小規模ながら発電・蓄電・放電についての体験を通して、電気をめぐる様々な事象に目を向けられるようになってほしいと願っています。


5月の理科学習

2011年06月02日

【3年秩父校外学習】
 荒川中流域の埼玉県長瀞に出かけました。
 約2億年という長い時間をかけてできた結晶片岩や石灰岩の岩盤にじかに触れ、その規模の大きさに思いをはせました。

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結晶片岩の岩畳を歩く

 また、その岩盤を、荒川が、削り、運び、積もらせたことを、河原の岩石を観察しながら学びました。

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河原で石の博物館をつくる


【3年生 蚕の飼育】
 昆虫の学習として始めました。幼虫は、日に日に大きく育っています。

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孵化したばかりの幼虫を実体顕微鏡で観察


【栽培活動】
 初夏のさわやかな季節となり、季節に応じた栽培活動を行っています。

 3年生はヒマワリとホウセンカ、4年生はヘチマの栽培を始めています。まずは苗を育て、これから校庭にある近光園の畑に植え替えます。

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ヒマワリとホウセンカの苗                ヘチマの苗


 5年生はエダマメ、6年生はサツマイモの栽培を始めています。それぞれ、苗を近光園の畑に植えました。

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畑のエダマメ          畑のサツマイモ


 虫も植物も、これからの成長が楽しみです。

生糸取り

2010年10月15日

 暑さがおさまった9月、3年生が理科の授業で生糸取りを行いました。1学期に「蚕」の学習を行いましたが、そのまとめの活動です。
 煮ておいた繭を受け取り、糸取り器を使って巻き取っていきます。

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 一つの繭から、生糸が1000メートルほども取れるので、全部を巻き取るのは大変です。しかし、調子よく糸取り器を回すことができるようになると、相当な速さで回しても生糸は切れません。

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 巻き取った生糸は、乾くと光沢が出て、とてもきれいです。「繊維の女王」と言われるだけのことはあります。
 数千年も受け継がれてきた先人の知恵と技術を感じることができたことでしょう。