初等科NEWS

芸術鑑賞会

2015年02月10日

 12月11日に開催した芸術鑑賞会では、ミラノ大聖堂聖歌隊の歌声を聴きました。会場は、学習院創立百周年記念会館です。この聖歌隊の歴史はとても古く、およそ1000年前にさかのぼります。ヨーロッパの音楽史で最古とされるグレゴリオ聖歌を中心とした典礼音楽を受け継いでおり、何世紀にも渡ってすぐれた指揮者やオルガニストを輩出しています。

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 演奏前に指揮者のクラウディオ・リヴァ氏より、単旋律音楽と多声音楽との違いを解説してもらいました。グレゴリオ聖歌は、私たちが耳に馴染んでいる音楽とは異なり、教会で行う儀式の厳かな雰囲気に包まれているように感じるものでした。

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 プログラム後半は、多声音楽です。モーツァルトの作品では、聖歌隊の立ち位置によって視覚的にもカノンのしくみがよくわかる曲が演奏されました。

 長い歴史にはぐくまれたヨーロッパ音楽の原点をうかがえる、貴重な時間を過ごせました。

 聖歌隊の今回の日本公演は、唯一初等科が学校公演となりました。公演が終わって指揮者のリヴァ氏は、「幼少から美しいものへ接する機会をもつことは実に有意義なことです。」と感激されていました。ミラノに帰った折には、「大司教にこの様子をお伝えします。」とたいへん名誉なお話をいただき、会場をあとにされました。


4年生の音楽

2013年06月04日

 初等科の音楽の目標の1つに「数多くのアンサンブルを体験させる」があります。
 4年生では、各クラスで5人ずつのグループをつくり、コンガ・ボンゴ・ハイハット・スネアドラム・バスドラムを各自1人1つ受け持ちます。
 予備練習では、グループを離れて楽器ごとに集まり互いに教え合う場面が見られます。

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 予備練習後はいよいよ本番です。リコーダーと鍵盤ハーモニカの二重奏に合わせて、リズミカルに演奏します。

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 一通り演奏した後は、楽器を交代して次の楽器の練習です。このアンサンブルでは、グループの5人が順に5つの楽器を担当します。
 全員が5つの楽器を演奏することによって、リズム感、読譜力、演奏技術の向上が期待できます。
 初等科では、このような小さなアンサンブル形式の学習を通年行っています。


3年生の日常~音楽科ヴァイオリン学習、社会科「初等科のあゆみ」の学習

2013年02月19日

 3年生の3学期、音楽の授業でヴァイオリンを取り入れた合奏の授業を行っています。
 ヴァイオリンの基本的な扱いや奏法を学び、4つの弦(開放弦のみ)を弾きます。
 初めてヴァイオリンを弾く児童が多いのですが、リコーダーと鍵盤ハーモニカとの合奏で美しい響きを奏でられるように頑張っています。

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 社会科では、副読本「学習院初等科のあゆみ」を使って学校の移り変わりを学習します。
 学習のスタートでは、孝明天皇から下賜された勅額を観察し、歴史と建学の精神を心に焼き付けていきます。
 京都の学習院から数えると今年で166年にもなります。

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学びあう音楽の授業

2012年07月03日

 4年生の音楽の授業です。「ドレミファソラシドの歌(石井亨作曲)」を歌います。途中からドレミ・・・の音を手や足を使ったサインを交えて歌う、楽しいマーチの合唱曲です。

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 二人組になり、互いが同じサインを出さないルールで歌います。動きが速くなると同じサインになってしまいます。そのたびに歓声が飛び交います。
 友達の声や表情を感じ取りながら楽しく歌えました。


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 次はリコーダーで「小さな世界」の練習をします。目と耳とをよくはたらかせながら、指使いやメロディーなど互いに確かめあいます。

 学びあう学習活動では、友達とのかかわりを持ちながら表現する楽しさを深めることができます。


合奏の楽しさ~4年生の音楽学習

2011年07月19日

 4年生は「パフ」の合奏をしました。
 グロッケン・シロホン・バスマスター・パーカッションパッド(ハイハット担当)・スネアドラム・キックドラムの6種類の楽器を用意しました。6人が毎回楽器を交代し、リコーダーと鍵盤ハーモニカの旋律に合わせます。
 簡単な合奏ですが、ドラム譜に触れ、電子楽器に大いに興味を持った様子でした。
 音楽の学習も他の教科と同じように、経験の積み重ねが大切です。今回の合奏は今後のさらなる合奏への懸け橋になったと思います。

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2月のできごと

2011年03月03日

【1・4年生「小さな小さな音楽会」】2月4日

 開演の曲は「はじめようコンサート」です。
 今回は、1年生の生き生きとした歌声に加えて、4年生は曲の中間からリコーダーのメロディーを重ねてみました。これから歌声を披露する児童の表情は、とても生き生きとしていました。

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 前半は1年生が歌います。
 東組「森のくまさん」、西組「はじめの一歩」、
 南組「お日さまにジャンプ」、北組「北風小僧の寒太郎」
 「歌う人の気持ちが客席の人に伝わるように、心をこめて歌おう」という目当てをもって舞台に立ちました。
 歌い終わった後、一人ひとりは満足そうな笑みを浮かべていました。

 後半は、4年生が歌います。
 東組「ありがとう」、西組「すばらしい出会い」、
 南組「世界がひとつになるまで」、北組「ぼくらの未来へ」
 クラス全員が舞台へ整列するあいだ、代表が曲目の紹介をしました。それぞれが歌ってみて感じたことや曲に対する思いなどを舞台の前で話します。これは短い時間の中で、歌声をじっくりと味わう手掛かりとなりました。歌詞には、出会いの喜びや大切さ、また自分たちの成長に感謝する内容が含まれているものもあり、言葉を大切にして歌い上げる表情が印象的でした。

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【2・3年生 「小さな小さな音楽会」】2月18日

 開演の全体合唱は「音楽のおくりもの」です。
 どちらの学年も、微笑みながらのびのびと歌っていましたが、もう1学年の合唱が重なることで、音楽としての厚みが増すことに、子どもたち自身が驚いていました。

 2年生は、鍵盤ハーモニカを使いながらⅠ・Ⅳ・Ⅴの和音について学習し、音の厚みが増すことを体感しました。そこで、2部合唱曲に挑戦してみます。
 東組「夢の世界を」、西組「冬の歌」、
 南組「地球はみんなのものなんだ」、北組「もみじ」

 後半は、3年生の合唱です。
 3年生は、「歌詞のメッセージを伝えよう」という目当てをもって舞台に立ちました。
 東組「ティキティキ」、西組「野にさく花のように」、
 南組「みつけよう大切なもの」、北組「フレンドシップ」
 互いに相手の学年の演奏を真剣に聴くことを通して、それぞれによい刺激を受けたようです。

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【1年 ふゆとなかよし・生活科】

 2月15日、東京で珍しく雪が積もり、初等科の校庭も真っ白になりました。
 1年生の生活科の単元である「ふゆとなかよし」にぴったりの条件が整ったので、さっそく外に出ました。
 初めて雪だるまを作る子どももいて、みんなで楽しく雪遊びをしました。雪の冷たさを体感し、まさに冬と仲良くなれました。
 また、「雪は天からの手紙」という雪の結晶の話も聞き、雪についての興味が、いっそう深まりました。

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【「わかば」の時間の1・6年生の交流】

 1年生は、6年生のお兄さま、お姉さまに遊んでいただきました。卒業を間近に控えた6年生と、また一つすてきな思い出を作ることができました。

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1月のできごと

2011年02月08日

【剣道部 寒稽古】
 今年の寒稽古は、曜日の関係で5日間という短さでした。しかし、すべてが冬休み中の稽古となったため、時間的にはたっぷりと稽古ができました。

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 総勢300名ちかくの先輩方とともに、充実した寒稽古を行えました。どの児童も足や手のかじかむ極寒の中で、弱音をはかずによくがんばりました。納会でいただく恒例の手作りお汁粉は、ほんとうに心から温まる美味しさとなりました。

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【邦楽鑑賞会】
 今回は東京藝術大学邦楽科の方々による演奏で、能楽と狂言から、仕舞と独調を鑑賞しました。
 解説は初等科の卒業生ということもあってか、4・5・6年生が熱心に聞き入っていました。
 演奏の前後に拍手をしない、という能楽と狂言のしきたりは、児童にとって新鮮だったようでした。

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【山手線一周マラソン】
 4・5・6年生は、12月から1月末までの朝の10分間、早朝マラソンをしました。山手線を模した記録用紙に、走った距離の分だけ色を塗ります。それぞれの目標を持って、心身ともに鍛えられました。

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【5年 小さな小さな音楽会】
 5年生が、自分たちで決めた器楽合奏曲をクラス単位で演奏し、父母の方々に聴いていただきました。曲は東組がB`zの「イチブトゼンブ」、西組が嵐の「サクラ咲ケ」、南組が「ルパン3世」のテーマ、北組がNHK大河ドラマ「龍馬伝」のテーマでした。
 演奏する楽譜は、全てクラスの実情に合わせたオリジナルです。
 基本的な楽器編成は各クラス共通ですが、演奏には各クラスの特徴がはっきりとあらわれました。
 今回は合奏上、大事なパートに欠席者がいたにもかかわらず、どのクラスも早めに仕上がっていたためハンディを感じさせませんでした。また演奏だけでなく、用意や片付けにも各自が進んで取り組む姿に、1年間の成長の軌跡が感じられました。

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