理科研究体験
2010年09月16日
夏休みの終わりに、目白キャンパスの学習院大学理学部で、初等科5年生の希望者を対象にした実験教室が開かれました。この実験教室は今年で10回目です。
毎年、理学部の教員、大学院生や学生が準備から実施までお世話しています。また、今年から新理学部研究棟の最新設備を使うことになり、より一層充実した内容となりました。
物理分野は、「低温世界の不思議」をテーマに、「すべてが凍る-196℃の世界:身近なものを凍らす」「フィルムケース、ポン!」「超電導の磁気浮上」「液体酸素の収集」「液体~気体の体積変化」「南極の氷」の実験を行いました。
(写真左上)液体窒素で凍らせたマシュマロを触る
(写真右上)液体酸素を磁石で吸い寄せる
化学分野は、「僕も私も化学の魔法使い」をテーマに、「入浴剤を作ろう」「スーパーボールを作ろう」「光るインクでしおりを作ろう」「スライムを作ろう」の実験を行いました。
(写真左上)入浴剤の材料を混ぜ、押し固める
(写真右上)蛍光塗料でしおりに絵を描く
生物分野は、「生き物の不思議」をテーマに、「切ると増えるプラナリアの観察」「ショウジョウバエのにおいの識別」「ブロッコリーからDNAを取り出そう」の実験を行いました。
(写真左上)においが識別できないショウジョウバエの違いを見分ける
(写真右上)棒にDNAをからめとる
大学では、小さな後輩である初等科生が、安全かつ自由に理科の楽しさを味わえるように、子どもの気持ちにそって内容を構成しています。例えば、液体窒素のような特別な素材についても、安全な扱い方を教えたうえで、安全の範囲内で大胆に楽しむことができるように配慮しています。そのおかげで、今年も子どもたちは、実験を満喫できたようです。