初等科祭
2010年12月15日
大銀杏が色づく11月、初等科祭が行われました。
2年生は、クリス・ヴァン・オールズバーグ原作の『北極号』を劇にしました。このお話は、サンタクロースを信じない子どもや貧しくてプレゼントをもらえない子どもたちが、ポーラーエクスプレス(北極号)に乗り、サンタクロースの町である北極に行き、クリスマスプレゼントがどのように運ばれるのかを見に行くお話です。
発表当日、すべての子どもたちが緊張しながらも活き活きと演技をすることができ、たくさんの拍手をいただきました。
劇の最後に一人の少年が、プレゼントを運ぶそりについている鈴をサンタクロースからもらうのですが、この劇が終わった後、何人かの子が、
「今年はサンタさんに、鈴をお願いするの。」
と満面の笑みで話していました。
一生懸命頑張った子どもたちは、きっと素晴らしいクリスマスを迎えることができるのではないでしょうか。
4年生は、次の4点を教室に展示しました。
書道…初等科に入って初めて書いた毛筆です。
絵画…「もしも魔法が使えたら」というタイトルで、画用紙に割りばしやペンなどを使って、あるものを形の似ている好きなものに変身させてみました。
焼き物…アフリカの民族楽器ウドゥを作りました。ウドゥは、ナイジェリアのイボ族の言葉で、つぼという意味です。おなかの穴を口に見たてて、歌っている顔に飾りをつけました。
貝の標本…5月に校外学習で行った館山の海岸で拾ったいちばんお気に入りの貝を標本にしました。
どれも子どもたちの個性が出ていて、また精いっぱい力を込めて仕上げたことがわかる作品となりました。
6年生にとっては最後の初等科祭。
図工や習字の展示作品は、6年間の集大成となる力作ぞろいでした。
また、各クラブの催しものでは、中心となって、下級生に優しく教えている姿が印象的でした。
行事後の日記には、自分が下級生の時に優しくしてもらった記憶が忘れられず、自分もあの時のお兄さんお姉さんのように下級生を楽しませてあげた、そんな上級生になれたことがうれしかったという文章が目立ちました。
そんな初等科生の優しさが、代々受け継がれる初等科祭であることを願っています。