初等科のオンライン授業
初等科のオンライン授業は,4月20日(月)より始めました。4月15日(水)までに教科書を各家庭に送付し,その到着後,学習プリントと動画配信を中心に「オンデマンド型」で行っています。その仕組みを説明します。
初等科では,保護者の方に緊急連絡をするための「わかば通信」システムにより,非常時に電子メールや自動音声電話の配信を行っています。また,家庭からの欠席連絡やメッセージを受け取る「欠席連絡システム」,児童の持つICカードをかざすことにより児童の登下校を保護者の方に児童の画像と電子メールで知らせる「さくらメール」を導入しています。 この度,新型コロナウイルス感染症対策として,臨時休業期間,わかば通信システムを利用し,プリントの配信,提出を行い,動画配信と合わせて,オンデマンド方式双方向型のオンライン授業を行っています。さらに,同時双方向型授業でホームルームを始めています。
オンライン授業には,動画や学習プリントを配信して学習を進める「オンデマンド型」と,インターネットを使ったTV電話を利用する「同時双方向型」があります。「オンデマンド型」は,何回でも動画を見ることができ,動画を一時停止して考える時間を作ることもできます。また,ご家庭の都合のよい時間に授業を受けることができます。「同時双方向型」は,友達の顔が見えて,話し合いをすることもできます。しかし,ご家庭で通信環境やPCやタブレットの使用状況,保護者の方のご都合などにより,その時間に授業を受けられない児童が出ることがあります。
そこで,初等科では,「オンデマンド方式の双方向型授業」で教科の学習を進めました。4月20日から6月5日までの1か月半で,約290本の動画と約420部(ページにするともっと多くなる)の手作りの学習プリントを配信しました。学習プリントは,郵送したものもありますので,全てではありません。特に低学年では郵送した枚数が多い学年もありますので,420部というのはほとんど 3年生用から6年生用の部数です。
「同時双方向型授業」は,アンケートを取って参加できる時間帯を調べ,グループを作って全員が参加できることを確かめながら,ホームルームを行っています。児童の何人かが参加できない状態で早期に始めることはできましたが,教員で話し合いをした結果,授業が受けられなかったり,ホームルームの顔合わせに参加できなかったりした児童の気持ちを考え,時間をかけてでも全員が参加できることを確認してから始めるべきだ,という結論に達しました。
実際に,6年生のホームルームでも,1日で全員の都合が付けられるクラスはほとんどありませんでした。
さて,動画システムも同時双方向型システムも,操作性がよく,安全性の高い方法を吟味し,より信頼度の高いシステムについて時間をかけて調査し,採用しています。動画も同時双方向型も,パスワードがかけられ,途中回線が暗号化されているものを選んだり,複数の教員で管理したりしています。 また,著作権法及び「授業目的公衆送信補償金制度」に従い,本の読み聞かせなどは出版社を通じ著者の許諾を得て,逸脱しないよう十分注意して運用しています。 今後も,分散登校期間は,オンライン授業を続けていきたいと思います。