一年生を迎える会
2013年06月26日
五月晴れの大空のなか、新緑の衣をまとった大銀杏の上を、大きな鯉のぼりが、ゆったりと泳いでいます。校庭の新一年生を心から歓迎しているように見えます。
今年の一年生を迎える会も、六年生に手を引かれた一年生の入場から始まりました。舞台の上に揃うと、六年生から胸飾りをプレゼントされます。新入生の顔より大きいものもあります。六年生は、自分が渡された五年前のことを思い出しているのかもしれません。
進行役の六年生の司会・進行で会は進みます。
合唱部は、「どろっぷすの うた」と「世界じゅうの こどもたちが」の美しい歌声で新入生を迎えます。
「エーデルワイス」と「うたえバンバン」は、元気な三年生の歌声で届けられました。一年生は、瞳を大きく開いて聴いています。
次の四年生は、「歓迎のことば」で迎えます。「ようこそ初等科」・「初等科は楽しいよ」・「初等科をなかよく いっしょに つくっていきましょう」の三部構成です。そのなかに、なわとび・うた・リコーダーなども入っています。
いよいよ大きな鯉のぼりの贈呈です。各組一匹ずつ、四色の鯉のぼりです。一年生が隠れてしまうぐらいの大きさです。一枚いちまいの大きな鰓には、作った五年生の歓迎の言葉が書かれています。優しい励ましの言葉が見られます。
また、二年生が作った鯉のぼりは、正堂に飾られています。正面には四色の八匹、両側のギャラリーには四匹ずつ八匹、十六匹の鯉のぼりが正堂を泳いでいます。二年生が作った鰓は、カラフルなデザインが施されています。これもみごとです。
このあと「さくらのきしょう」が歌われて、「お礼のことば」となりました。
「きょうは、ぼくたちのために、すてきなかいをひらいてくださり、ありがとうございます。おにいさま、おねえさまが、やさしくあんないしてくださってうれしかったです。
かわいいかざりのプレゼントや、いろいろなだしものもたのしかったです。
これから、たくさんおべんきょうをして、りっぱなしょとうかせいになりたいです。わからないことや、できないことがあるので、おしえてください。よろしくおねがいします。(要約掲載)」
ちなみに、初等科で歌われている「さくらのきしょう」は、「一年生を迎える会」のために作られたそうです。この曲を聴くたびに、作詞をされた杉山科長の初等科生を見守る優しいまなざしが感じられます。また、作曲をされた高橋利根子先生の初等科生に寄り添う心情が伝わってきます。いつまでも歌い継がれることでしょう。
(「初等科だより 第251号2013」より