令和7年度 芸術鑑賞会

 目白の創立百周年記念会館正堂で芸術鑑賞会を開催しました。今回はNPO法人国際芸術家センターによる「ODORI JAPAN」、民俗芸能への誘い、を鑑賞しました。「ODORI JAPAN」は全国各地の祭礼や民謡、舞踊などを舞台作品として、国内外へ紹介する活動をしています。
 今回のプログラムは稲作文化から由来する日本民族舞踊です。前半は主に東北地方の田植え唄、盆踊り、仕事唄や祝い唄などを、後半は和楽器の紹介とともに青森ねぶた踊りのワークショップ、和楽器による邦人作品の演奏などを披露していただきました。

DSC03705(ぼかし加工).jpg
今日は記念会館が学習する教室です。見て、聴いて、感じる授業が始まります。

DSC03712.JPG
豊作を願って踊る、宮城県の秋保(あきう)の田植え踊り。

DSC03724.JPG
上雨乞いの願いを込めて、華やかな色彩の傘で踊る鳥取県の傘踊り。

DSC03729.JPG
運動会では耳慣れている、太鼓のリズムが躍動的な南中ソーラン節。
振付をイメージしながら聴けました。

DSC03742.png
悪霊を追い払い亡くなった人の魂を鎮める、岩手県の鬼剣舞(おにけんばい)

DSC03760.JPG

DSC03771(ぼかし加工).jpg
和楽器とともに、会場のみんなで「ラッセラー」のかけ声。青森ねぶた踊り。

 

DSC03786.JPG

DSC03799.JPG
 舞台は田んぼの神様へ感謝と喜びをささげる、青森県の荒馬で締めくくりました。私たちにとって命の源となる収穫物は、自然の恵み、天からの授かりものとして感謝しつつ、大切に分かち合いながら暮らしてゆくことへの思いが、この日の舞台を通して感じられました。

 先人たちが自然とともに育んできた五穀豊穣、子孫繁栄などの願いや、神仏への祈りと恐れとが、唄と踊りで連綿と受け継がれていることを実感させてくれる舞台でした。

 終演後に、さまざまな事情で民族芸能を受け継ぐ人たちが減っている地方の現状を、代表の方からのお話でうかがいました。

ページトップへ