5年生 コンピュータで多角形を描いてみよう

 紙と鉛筆と分度器を使えば描ける多角形をコンピュータで描きます。「コンピュータだから正確に描ける」ということは分かっていても、「コンピュータにどんな命令をすればいいのだろう?」と、子どもたちは考えます。
 5年生が3学期にデスクトップPCを使って挑戦してみました。初等科オリジナルのscratch教材を使っての情報と算数の総合学習です。

「正方形は簡単だよ。100歩進んで90度回ればいいよね。」

「その組み合わせを4回つなげればいいんだ!」

「えっ、それだとブロックが長くなるから、4回くりかえせばいいよ!」

 アイディアが次々に湧き出します。ここまでは簡単でした。

「さあ、正三角形はどうしますか?」

 先生の質問に、子どもたちは早速取り組み始めます。実はscratchの「◯度まわる」は外角を表しています。正三角形だから60°だろうと予測してプログラムしてみると、見事に全員が失敗しました。
 プログラミングの基本である順次処理・反復処理を3年生、4年生ですでに学んでいる5年生は、「プログラミングを」学ぶのではなく、「プログラミングで」問題解決する方法を探します。

「あっ、外角ではないか?」

「外角なら公式があるから、式をはめ込めばいろいろな多角形が描けるかもしれないよ!」

 算数で直前に学んだ内容が頭に浮かび、試行錯誤が始まりました。
 手計算では割り切れない360÷7の七角形にも挑戦していきます。応用していくと正二.五角形、十二芒星を描くこともできます。意図して描く子や偶然描けた図形を見て理由を考える子、中には、「ほぼ円」をどうやって描くかを何度も試す子の姿も見られました。
 このように、初等科では自ら考え動き、失敗しながらじっくり考え、問題解決する力を育んでいます。

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