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初等科NEWSテスト

6年家庭科調理実習

2009年03月09日

6年生が、3月2日に、家庭科調理実習を行いました。

 3学期の家庭科では、学習テーマの一つとして「食事を通しての家族や友達との語らい」を設定しています。今回は、季節に合わせてのおもてなしということに着目し、「桜餅作り」に挑戦することにしました。

 おもてなしの仕方としていろいろなことが考えられますが、季節感あふれるお菓子とともにお茶を差し上げるというのは、シンプルなものの一つと言えましょう。そのとき、供されるお菓子が手作りのものであれば、おもてなしの心が自然に伝わることでしょう。
 一つのお菓子が人と人の心をつなぐ働きをするというのも興味深いものですが、簡単に手作りできるものでもあることを体験させるために、実習を行いました。

【材料・10個分】
小麦粉(薄力粉)90g、白玉粉(小さじ1.5、6g)、上白糖60g、水120mℓ、食用色素(赤、少々)、小豆あん(さらしあん)250g、桜の葉(塩漬け、10枚)

※「小豆あん」については、時間の関係から手作りとはいかなかったので、給食の栄養士さんにお願いして、「桜の葉の塩漬け」とともに出入りのお菓子屋さんにお願いしました。

【あんと桜の葉の準備】
1.あんを10等分して、俵形に丸めておきます。
2.桜の葉を水にさらして塩抜きし、水気を取っておきます。

01餡を丸めるリサイズ.jpg  02塩抜きした桜の葉の水気を取るリサイズ.jpg
 

【皮を焼く】
3.ふるった小麦粉と砂糖を合わせる。
4.先に白玉粉を水に溶く。

03小麦粉と砂糖を合わせるリサイズ.jpg  04白玉粉を水に溶くリサイズ.jpg

5.白玉粉を溶いた水で小麦粉を溶く。
6.溶いた粉に、食紅でほんのり桜色をつける。

05白玉粉を溶いた水で小麦粉を溶くリサイズ.jpg  06溶いた粉に食紅で色をつけるリサイズ.jpg
 

7.薄く油を引いたフライパンに溶いた粉(大さじ1)を流し、小判型に延ばして弱火で焼く。
8.上面が乾いたら竹串を使ってはがし、端を指でつまんで裏返す。

07溶いた粉をフライパンに流すリサイズ.jpg  08片面が焼けたら竹串で裏返すリサイズ.jpg
 

9.両面が焼けたら、フライ返しで取り上げる。
10.網の上にのせ、あら熱を取る。

09両面焼けたら取り上げるリサイズ.jpg  10粗熱を取るリサイズ.jpg
 

【皮と桜の葉であんを包む】
11.焼き上がった皮が温かいうちに、あんを包む。
12.さらに桜の葉で包んでできあがり。

11皮で餡を包むリサイズ.jpg  12桜の葉で包んでできあがりリサイズ.jpg

 

 火加減や皮の形をそろえるのが難しかったようですが、その不ぞろいの様がかえって手作りであることをよく物語っていました。

 できあがった10個のうち2個を集めると、1クラス8グループで16個、4クラスで66個となります。それを、日頃お世話になっている先生方や職員の方々に差し上げることにしました。おひとりわずか1個ではありますが、手作りの桜餅は好評を博しました。卒業を前にして、感謝の気持ちが形に表せた調理実習でした。


6年家庭科調理実習

2009年01月29日

 6年生が、1月26日に、家庭科調理実習を行いました。取り組んだのは、「お弁当のおかず作り」です。野菜(さやいんげん、にんじん)のベーコン巻き、ちくわのきゅうり詰め、三色(きゅうり、チーズ、ミニトマト)スティックの3品を作りました。

 3学期の家庭科では、学習テーマのひとつとして「食事を通しての家族や友達との語らい」を設定しています。今回は、お弁当のもつ意味合いに着目しました。
 家族や友達といろいろな所に出かけたとき、いっしょにお弁当をいただくと、会話も弾み、楽しいひとときを過ごすことができます。手作りのものであれば、込められた愛情や思いも伝わってきて、彩りや料理の味もさることながら、いっそう味わい深いものになります。
 中学生になると、学校にお弁当を持っていく機会が増えることでしょう。自分でお弁当が作れるようになることで、より豊かな新生活を送ることができると考えています。

 当日の実習は、次のように行いました。

【野菜のベーコン巻き】
 さやいんげんは筋を取り、にんじんは皮をむいた後、5mmくらいのたんざく切りにして、軽くゆでます。

01ゆでd.JPG  


 ゆであがったら、ベーコンで巻いて油で炒め、塩・こしょうで軽く味をつけます。

02まきc.JPG 03いためa.JPG
 

【ちくわのきゅうり詰め】
 きゅうり1/2本を四つ割りにして、ちくわの穴に詰め、一口大に切ります。

04切るa.JPG

【三色スティック】
 一口大に切ったきゅうり、チーズ、ミニトマトをつまようじにさせば、できあがりです。

05もりつけc.JPG


 手間をかけただけ味わい深い「野菜のベーコン巻き」。手間もかからず簡単に作れて、しかもおいしい「ちくわのきゅうり詰め」と「三色スティック」。手作りの味わいだけでなく、彩りの鮮やかさから、目でも楽しめることを学びました。
 また、友達といっしょに作ることの楽しさや喜びも味わうことができ、みな満足そうな顔をしていました。

5年家庭科調理実習

2009年01月26日

 1月22日と23日に、5年生が家庭科調理実習を行いました。授業は、「ご飯とおみそ汁づくり」です。

5nen_gohan_011.jpg

 ご飯は日本人の主食です。最近では、電気やガスの自動炊飯器で炊く家庭がほとんどかと思いますが、実習ではガスの直火で炊きました。
 透明な耐熱ガラス製の鍋を使い、米粒がご飯に変身する様子が分かるようにしています。ぶくぶくと泡を吹きながら、お米が水を吸って膨らむ様子は、家庭ではなかなか見ることができません。
 ご飯が炊ける香ばしいかおりがしてくると、子どもたちの顔に幸せそうな笑顔が浮かびました。

5nen_gohan_041.jpg

 おみそ汁は、煮干でだしをとりました。煮干をちぎる下処理やあくとりなど、ていねいに作業を進めていきます。おみそ汁の実は、かぶとねぎと麩です。かぶは葉と根の両方を使い、皮をむかずに調理することで、ごみを出さないように配慮しました。

5nen_gohan_111.jpg

 仲間と協力し合い、自分たちでがんばって作ったことが何よりの調味料となりました。ふだんの食事が特別なごちそうになった瞬間でした。

5nen_gohan_211.jpg

6年家庭科調理実習

2008年12月22日

 6年生が、12月15日(月)に、家庭科調理実習を行いました。この日の献立は「大根葉の油炒め」です。

 食材の大根は、近光園(校庭の一角にある庭園)の畑で、6年生自らが理科の学習の一環として栽培したものです。

 9月半ばに種まきをし、3回の間引きと除草を行いました。その後は、自然の成長にまかせ、育つこと3か月で、収穫の時期を迎えました。元肥には腐葉土を使い、化学肥料の使用は最小限にとどめています。また、農薬は一切使用していません。


01収穫間際の大根畑.JPG   02育った大根.JPG


 今年は台風の来襲もなく、天候にも恵まれて、順調に生育しました。この調理実習後に、一人1本ずつ、大きな大根を持ち帰り、それぞれの家庭でも自然の恵みと収穫の喜びを味わいました。


 当日の実習の様子を紹介しながら、作り方について説明しましょう。

【材料・4人分】
大根葉(1本分)、油揚げ(1枚)、ちりめんじゃこ(20g)、いりごま(大さじ1)、ごま油(大さじ1)、合わせ調味料(酒・醤油・みりん各大さじ1)


 1.葉を水洗いし、茎(葉柄)と葉に分けます。
 2.茎(葉柄)をきざみます。
 3.葉をきざみます。
 4.ちりめんじゃこを、少量のごま油で炒めます。
 5.湯通しの後、軽く水気をしぼった油揚げを、たんざく切りにします。
 6.はじめに茎(葉柄)を、ごま油で炒めます。
   (全体を通して言えることですが、強火で手早く炒めるのが、おいしく作るこつです。)
 7.次に、葉を入れて炒めます。
 8.油揚げ、ちりめんじゃこ、いりごまを入れて、さらに炒めます。
 9.合わせ調味料を入れて全体に味をなじませ、水分を飛ばします。
10.お皿に盛り付けます。
11.いただきます。



03葉を水洗い.JPG   04茎を刻む.JPG


06ちりめんじゃこを炒める.JPG   07湯通しした油揚げを切る.JPG


11合わせ調味料を入れる.JPG   12盛りつける.JPG


13いただく.JPG

 とったばかりの新鮮な大根葉のおいしさに、みな驚くと共に、満足していました。

 葉付きの大根を見る機会が少ないなか、食材を無駄にしないで使い切るということの一例として取り上げた調理実習です。栄養摂取の面でも、またごみを出さないという環境に対する配慮の面でも意味があることを、おいしさを通して学びました。